定期購入システムを選ぶ際に確認したいコストと機能
インターネット通販が普及している現在では、定期購入という購入形態が当たり前のようになってきました。
主に化粧品や消耗品などを中心として行われている販売形式ですが、定期購入システムの選び方によっても大きく売り上げが違ってきます。
定期購入システムの機能や、コストについてご紹介していきます。
定期購入システムに必須の機能とは?
定期購入システムを選ぶ際には、絶対に外せないポイントがあります。
まず必要なのは、フォーム一体型LPです。定期購入は顧客1人あたりの価値が高まるため、ショッピングカート落ちはできる限り避けなければなりません。そのためランディングページ内で入力フォームを設置するのが主流ですが、対応できていないショッピングカートもあり、システム次第ではオプションになることがあります。
ステップアップメールも外せないものです。初回購入時から定期購入してもらえるようなツールが充実していなければ、顧客をつなぎとめることができません。ですから購入後に一定期間をおいて、自動送信してくれるステップアップメール機能があればかなりの効果を発揮してくれます。
いろいろな条件設定が可能で、効果測定ができるシステムであればなおよいでしょう。ショッピングカートの基本条件の充実度も、選び方の大きなポイントです。定期購入といっても通常の購入と同様に販売につながらなければならないため、サイト内のレイアウトや表示方法、レコメンド商品の表示からカート内のフォーム入力のしやすさなども重視する必要があります。
広告経由での売り上げ分析や、1人当たりどのくらいの金額を使ってくれているかを分析できる機能があれば、より効果的な広告提示が可能になるでしょう。
ユーザー目線で考えた機能も必要
定期購入は顧客がいなければ成り立たないものですので、顧客の目線で考えて選ぶことも大事です。今はパソコンだけでなくスマホやタブレットからの購入も多いため、ユーザーがパソコンからの購入と同じようにストレスなく購入できるかを考える必要があります。パソコンで見るときと同じ感覚で商品画像が見ることができたり、ショッピングカートボタンの仕様やフォーム入力のしやすさも考えましょう。
また定期購入は通常購入とは異なり、発送期間の変更や途中解約などの顧客対応が必要となってきます。顧客自身が個人情報などの更新や、発送期間などの変更や修正を簡単に行えるシステムであることもポイントです。
ショッピングカート内でのアップセル機能があると、さらに売り上げ効果が高まる可能性があります。アップセルは新規購入した際に、単品のみ購入した顧客に対して人気のある商品や定期購入商品をプッシュするものです。ショッピングカート内や購入ステップ中にこのような商品を表示させれば、お得感がでるため定期購入をしてくれる確率が高まります。
定期購入システムにかかるコストは?
定期購入システムのサービスに加入する企業は、EC事業から派生した企業が大半を占めています。定期的に購入するものには、化粧品やサプリメントなどの美容と健康にかかわるもの、水やコメなど重くて必ず消費する生活必需品などが多くなっています。
企業がこのような商品の定期購入を前提にシステムを導入する場合、機能だけでなくコスト面も気になるでしょう。自社の規模や導入プロセスの量などでコストは異なります。初期費用が必要なく月額10,000円未満で利用できるシステムや、月額で100,000円超のシステムまでさまざまです。
中には基本料金に含まれずオプションになる機能もありますので、十分に調べてから導入しなければ思いがけず高額の料金になることも考えられます。定期購入システムを導入する前に、自社で必要なスペックと基本的な月額料金に含まれている機能をよく確認しておきましょう。
中にはシステムだけでなくコンサルティングまで行う企業もありますので、そういった企業に相談してみるのもひとつの方法です。
定期購入システムは、乗り換え時にカートシステムの顧客情報を引き継げません。もし乗り換える場合、あらゆる情報を手動で入力するという手間がかかってしまいます。簡単には乗り換えできませんので、定期購入システムを選ぶ際は、自社に必要な機能やコストをよく考えて決定しましょう。